こんにちは!イラストレーターの二反田こな(nitanda_cona)です!
デジタルイラストのSNS投稿が活発な今日この頃ですが、気合を入れて絵を描こうと思っても行き詰まってしまって、結局未完成のまま終わる人って意外といるんじゃないでしょうか?
というか、過去の自分です!
今でこそフリーランスとして絵で生計を立てられている私ですが、そこそこデジタルイラストには慣れてきた大学生ぐらいの頃から割と最近まで、絵を完成できない問題に悩んでいました
この問題なんですけど、私なりの解決策としては以下のとおりです
- SNSとの付き合い方を見直す
- 完成図がイメージできるラフをつくる
- 本を読む
これで前よりは悩まずに絵を完成まで持っていけるようになったよ!
結局のところ、ここなんじゃないかな~と思っています(主に過去の自分)
SNSとちょっと距離をおいてみる
元も子もないことを言うと、SNSの評価に疲れているなら少し離れてみましょう
なぜなら、以下のような負のループに陥りがちだからです
- 息抜きにSNSを見た時、ふとタイムラインに流れてくる神絵と自分と比較してしまい、自信をなくす
- それでも、なんとか気を取り戻して自分の作品に向き合うが、
色々迷ってさんざん時間をかけた結果、「あ、これたぶん上手くいかないな」となって途中放棄する - 上記を繰り返しているうちに、そもそも絵を描くこと自体がイヤになってやめてしまう
せっかくイラストというスキルを持っているのに、これはもったいないです!
距離をおくための具体例として、私が普段よくやるのは以下のことです
- スマホの1番最初の画面には、SNS系のアイコンは置かない
- リアルの友だちや家族とだけ繋がるサブアカウントをメインの居場所にする
- Google Chromeの拡張機能「おだやかTwitter」を活用する
→Twitterのタイムラインからトレンド情報や数字を隠してくれる拡張機能
気が向いたときやイラストの情報を仕入れたいときは絵のアカウントを使う、といったほどよい距離感でSNSを運用しています
なぜうまくいかなかったかを考える
絵の上達には結局、手数をこなすのが一番手っ取り早いです
そのため、思った評価が得られなくても落ち込んでる暇はありません!
- 自分の描きたいものを優先しすぎて、伝わらない絵になっていなかったか?
- そもそも構図やコンセプトの段階で失敗していなかったか?
- 忙しくてあまり時間をかけられなかったから? などなど
「なぜ?」を突き詰めると、投稿しても反応がイマイチだった理由はおのずと見えてくるものです
落ち込んでしまったときの対処法
・・・とはいえ落ち込むものは落ち込みますよね!
だって、そういう人間じゃないとこんな記事をわざわざ書かないんですよ
- 自分の感情をすなおに受け入れて認めてあげる
- 日記などで思うがままに感情を書き出す
- 深呼吸する
- 外にさんぽにでかけたり、軽いストレッチをしてみる
- あたたかいお茶をのんでリラックスする
これらはよく私も実践していることで、する前と後では心の軽さが全然違うな~と感じます
特に「日記を書く」はどんなお悩みにも効く万能薬ですので、ぜひ試してみてくださいね
文庫サイズの無地ノートに安い万年筆という組み合わせが、さらさらと書けて気持ちいいからお気に入り!
失敗せずに勝つのはむずかしい
私も含めて気にしがちな性格の人は、Web上で作品を発表するという行為自体が、そもそも傷つかないのはムリだと思ったほうがいいかもしれません
それって「練習試合は全くしていないのに本番で勝とうとする」ようなものだからです
運の要素が強いとはいえ、世の中のバズっているコンテンツには絶対に理由があります
なぜあのコンテンツはバズる?を考えてみることは、自分の作品のレベルUPにもつながります
自分が思わず嫉妬してしまうような作品に出会ったときは、以下の分析をしてみてください
- 評価に対しての嫉妬なのか
→この場合、単に数字の優劣を見ているだけということがわかる - 優れた内容に嫉妬しているのか
→この場合、自分が心惹かれるぐらい素敵なアイデアが作品には詰まっているということ
→「なぜ魅力的なのか」を考えると創作のヒントが得られる!
タダでは転ばないんだい!
ラフの時点で完成図がイメージできるぐらいまで持っていけたら、実はもうほぼ完成なんです
塗りまで来た段階で行き詰まるというのは、大抵の場合その理由は、ラフ=絵の設計時点でなにか問題があるからです
塗りからの挽回は、余程うまく調整しないと失敗しやすいですし、何より修正にはとても時間がかかります
ラフの段階でしっかり準備をしておくと、思った以上にラクラクと絵が描けます
そのため、ラフにはある程度まとまった時間をかけて、自分で納得のいく形を模索する必要があります
- 絵のコンセプトテーマをちゃんと決める
- ラフを最低2~3パターンは出して、納得のいくものを選ぶ
- 色もラフの時点で決める(カラーラフ)
- 線画が苦手な人は、ラフ→詳細ラフ→線画 の工程を踏む
- 資料はなるべく多めに準備する
- 誰に向けて
- 何をみせたいか
- どんな感情になってほしいか
をなるべくシンプルに説明できるテーマを考えます
例)かわいいもの好きな人に、猫の絵で、ほっこりした感情になってほしい
絵は構図が9割といっても過言ではないぐらい大切なフェーズなので、後悔のないようになるべくアイデアの数をだしておきたいところです
今回ボツになった構図も、ストックしておけばまた次回以降で使いまわせます
時間をかけて考えたことは考えた分だけ、自分にとってアイデアの引き出し=見えない資産に確実になっています
今回の記事テーマからそれてしまうのであまり深掘りはしませんが、構図の原則を活用するのもおすすめです
- 三分割法
- 黄金比率 etc.
たくさん種類がありますが、選択肢が多くなりすぎるため今回は割愛します
もっと構図の原則を知りたい!という人は、解説本がたくさん出ているので、ぜひ奥深さに触れてみてください!
やっかいな「迷い」のストレスをなるべく減らしながら絵を描き切りたいので、色もこの段階で設計しておくとやはり後々がラクになります
色の決め方の例は以下などがあります
- 「伝えたい感情」をテーマに色を考えてもいい
例) 喜び→黄色やオレンジなどの暖色系 怒り→赤 悲しみ→青 など - 大体3色にしぼると画面がまとまりやすい
- スマホで撮った写真を加工して色を拾ってみる
本が与えてくれる知識は、画力UPに大きな影響を与えてくれます
そして知識はそのままモチベーションにも繋がるんです
本をよむことで思わぬ気づきがもらえる
本はたくさんの思わぬ気づきをプレゼントしてくれます
たとえば私は、最近ブログを始めたこともあって文字を書くことに興味がでてきたため「新しい文章力の教室」という本を読みました
だれでも良い文章が書ける考え方を教えてくれている素敵な本なのですが、この考え方というのが意外と絵にも当てはまるな~と思い、ちょっと得した気分になりました笑
ジャンルはなんでもOK
絵に関する本でなくても、今いちばん読みたいジャンルの本を手にとってみることをおすすめします
むしろ、イラストやSNSにお疲れ気味の人こそ、違うジャンルの本を読んでリフレッシュしてください…!
活字が苦手な人はマンガもありだよ!
今回は、過去の自分に読んでもらうつもりで書いてみました
最近改めて、デジタルイラストは時間的・心理的負荷が思ったより大きいな~って思います…!
減らせるストレスは減らして、快適なお絵描きライフを送りたいですね
少しでも参考になりましたらとても嬉しいです!